石兆亭ぶろぐ

福岡県を流れる母なる大河「筑後川」と筑紫平野の屏風にたとえられる耳納連山の麓にある季節の料理と仕出しの店「石兆亭」の日記です。

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これぞ西行法師さまの如月望月と桜

<ようやくカメラマンさんから写真が送ってきました。ひと月ぶりですね。>


心が躍り もう落ち着かなくて、この瞬間を迎えました。

2P8A4387mini.jpg

山桜の上に月が昇ってきたときは、わさわさした気持は消え

華やかさというよりむしろ静謐な空気。




「あぁ こうだったんですね」 と言葉にならない嘆声が出ました。

そしてまた、ゆっくりと 「こうだったんですね」 と胸の内でくりかえしていると、

雲にかくれていこうとするのか 雲が隠そうとするのか....。




ここで気づきました。

望月と桜の出逢い。


私にとっても叶うことがなかった出逢いでしたが、

気になって新古今和歌集を開きました。

(西行法師さまの心の軌跡を知りたくて)



23才で出家し 修行と和歌に打ちこみ 73才で入寂。


① 寂しさに たへたる人のまたもあわれな
    庵ならべん 冬の山里
     (山里の草庵で修行中の寂しさを詠んだもの)




② めぐり逢ひて見しや それとも分かぬ間に
    雲隠れにし 夜半の月影
     (ちょっと逢っただけで 意のままにならない心もようを詠んだもの)



③ 思い置く 人の心にしたはれて
    露分くる袖のかへりぬるかな
     (思い残してきている人が恋しく思われて、旅衣の袖が
      野の露と涙で色褪せてしまったと切々たる心情を詠んでいます。)



そしてついに

④ 闇晴れて心の空に澄む月は
    西の山べや近くなるらん
     (ようやく煩悩の迷いがすっかり消えて、わが心の空に澄んで見えている月は
      西方浄土が近くなっていることを知らせているものだろうと詠んでいます。)



③の和歌まで詠んでいますと

思う人と相い逢わぬ心寂しさが



願わくば 花の下にて....。 の歌となり

せめて あなたと逢うことが成就されるならば死んでもいい...。

と心に秘めたものがあるのではないかと、自己流に解釈しました。


単純にお月さまと桜のジャストタイミングを見たいという欲求が

古文を勉強することになった次第です。



たったこの1枚を撮るために、どれほどシャッターを押されたことか。

望月と桜に舞中になった2日間


3日目には花びら

IMG_0414mini.jpg


     あ り が と う


ことしほど桜に魅せられ楽しませてもらったことはありません。


新古今和歌集を開くことで、習字を稽古してみようと思い立ち訪れた書道家 西本宗璽先生から

西公園のライトアップされた「望月と花」をいただきましたので ご紹介します。

月と桜③mini

               西公園での望月とソメイヨシノ桜


カメラマンの横田さんは 新年度で超多忙の中に

ほんとに ありがとうございました。


西本先生ありがとうございました。


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